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●「猫」:随筆集 ネコ度★★★★★

昭和二十九年に中央公論社より出版された「猫」といふ本の復刻版でござゐます。
谷崎潤一郎、井伏鱒二、柳田國男など、錚々たる文豪たちの愛猫にまつわる珠玉の随筆集。
五十年以上前の昔にも、猫は時に愛らしく時にたくましく生き、
人はそんな猫に魅了されてゐたことがようくわかるのでござゐます。

わたくしが特に気に入りましたのは、
やはり日頃から愛読申し上げてゐる谷崎先生の一編でござゐませふか。
谷崎先生が猫の尻尾に憧れておられ、
客ぎらひの先生が接客中に「はい」とか「ふん」とか云ふ代りに、
想像の尻尾を振ることで返事を済ませて置くことがある。といふ
「客ぎらひ」といふ随筆が、とても心豊かなことに感じられ感銘を受けたのでござゐます。
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●「ノラネコの研究」:絵本/研究書 ノラネコ度★★★★★

これは面白い!表紙はこざっぱりしてるけど、
中身は、リアルでかわいい猫のイラストが満載の絵本風研究書です。
著者が近所のノラネコ“ナオスケ”の1日に密着取材した様子をメインに、
ノラネコの習性や、ネコ社会のルールを教えてくれるんだけど、それがほんっとに微笑ましいの。

AM11:20 ナオスケ、スミキチに道をゆずる
      (どんな軌道で2匹が譲り合うのか解説イラストつき)とか、

AM11:50 ナオスケ、ヒャクとはち合わせ。無事すれ違う
      (これも2匹がどうすれ違うのか解説イラストつき)というように、

バカバカしいぐらい細かく書いてあるのです。絵本としても面白いけど、研究としても興味深い。
まだ夏休みの自由研究をやっていない(8月26日現在)小学生のキミ!
この本を買ってヒントにしよう!(つーか丸写しでもいけるぞこれ)
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●「トマシーナ」:小説 ネコ度★★★★☆

先日、ここでご紹介した「ジェニィ」の姉妹編と言われている作品。
同じポール・ギャリコ作で、文中にも『ジェニィは、あたし(トマシーナ)の大叔母で…』とある。
「ジェニィ」がとても良かったから、それはそれは期待して読んだのだけど…

うーん。良くないわけではなかった。最後はそれでも泣いた。
でも、でもねぇ、事実上の主人公が人間の男の人なんすよ。トマシーナじゃないの。
動物に愛情を抱かない冷たい獣医とその愛娘の話が中心で、娘の飼い猫であるトマシーナは
一番のキーパーソン(キャット?)ではありつつも、助演女優といった感じだったわけで。
それが、ちょっと不服でしたかねぇ。
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●「金子みすゞ童謡集」:童謡集 ネコ度☆☆☆☆☆
  〜わたしと小鳥とすずと / 明るいほうへ / このみちをゆこうよ〜

久しぶりに読んだら、やっぱり実にいい。
金子みすゞの童謡(詩)は、子供が使う素直な言葉だけでできているのに、
人間とか大地とか太陽とか地球とか、すごく大きな真理を含んでる気がします。
「こころ」という童謡をひとつご紹介。

おかあさまは大人でおおきいけれど、
おかあさまのおこころはちいさい。

だって、おかあさまはいいました。
ちいさいわたしでいっぱいだって。

わたしはこどもでちいさいけれど、
ちいさいわたしのこころはおおきい。

だって大きいおかあさまでまだいっぱいにならないで、
いろんなことをおもうから。
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いつか私に子供が産まれたら、
寝る時に読んであげようと思ってる本のひとつです。
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●「おつかい」:絵本 ネコ度★★★☆☆

ある雨の日、お母さんにおつかいを頼まれた女の子(と猫とネズミ)は、
行きたくないのが半分、心配性が半分で、いろんな装備を用意する。
カサ、長靴、レインコート、帽子はもちろん、
洪水になるかもしれないからボート、浮き輪、足ヒレ、ゴーグル、非常用の食料…。
ぜーんぶ身につけて、ようやくおつかいに行こうと外へ出たら、もう雨はあがってた。というお話。
(あら、お話ぜんぶ説明しちゃったよ。普通ルール違反だよね。ま、いいか♪)

3〜4才の頃から、大好きで何度も何度も読んだ絵本です。
絵もストーリーもダメダメ度が高くて、絶対に文部省に推奨されない感じがいいのだ!